佐藤 浩一 Koichi Sato : piano
楽器に囲まれた幼少期を過ごすうち、高校生の頃にジャズに出会い、音楽大学への進学を決意した。在学時代にバークリー音楽大学に留学を希望し、ボストンでダニーロ・ペレス氏らに師事する機会に恵まれる。卒業後の2006年、ニューヨークに移住しケヴィン・ヘイズ氏らに師事、ピアニストとしての技術に徹底した磨きをかけた。
帰国し全国で演奏活動し始めるなか、2010年に小林桂の録音に、編曲家としても参加。その才能が注目を浴びはじめ、ソロ・デビュー・アルバム「ユートピア」(2011年PONY CANYON) をリリースする布石ともなった。
2015年、北欧の旅の途中で生まれた主旋律を、室内楽的要素も内包した変則セクステット作品「Melancholy of a Journey」(SONG X 038)で具現化。録音エンジニアに、ザ・バッド・プラスやジェームス・ファームなどのを手掛けるピート・レンデ氏を迎え、フォーキーな質感も兼ね備えながら、ジャズならではの広がりや洒脱を追求した大作を完成させた。
上記「Melancholy of a Journey」を中心に「Bungalow」「rabbitoo」「Cool Jazz Project」「橋爪亮督グループ」「土井徳浩カルテット」「本田珠也トリオ」などでは正式メンバーとして活躍している。
演奏活動と並行して、作曲・編曲活動やオーケストレーションの研究を独自に進め、ジャズと叙情的旋律との親和性を追い求めるべく、現在進行形を切り拓いている。 一児の父でもある現在は、出身校の洗足学園音楽大学で非常勤講師として、後進の指導にもあたっている。